03977-150320 shio的作文環境の理想郷「Ulysses」〈写真はdp3 Quattro〉
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MacとiPadでUlysses(ユリシーズ)を使い始めました。究極の作文アプリ、shio的に作文環境の理想郷と言ってもいいくらい気に入っています。このblogの原稿も3月11日の記事以降、すべてUlyssesで書いています。 shioは以前、Ulyssesの初期のバージョンを試用したことがありましたが、日本語入力に難があって、すぐに止めてしまいました。現在は、日本語入力の問題は一切なく、極めて安定して軽快に入力できます。 ありがたい情報に感謝です。
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Ulyssesがまさにそれでした。shio.iconが望んでいた以上に使い勝手がいい。shio.iconを探す旅のゴールかもしれません。 なお「標準テキストで書きたいならTeXやHTMLで書けばいい」という方々には向きませんので悪しからず。タグなどできれば見たくないけどアプリに依存しない標準テキストですべて書ければいいなぁ、と感じているshioのような人に最適です。
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文書の扱い
書いている文章はすべて書いたそばからローカル(MacやiPad)とクラウド(iCloud)に自動的に記録されます。さらにクラウド経由で、自分がUlyssesを使っているすべてのMacとiPadにも自動的に届きます。必要があれば以前の内容(バージョン)に戻すこともできます。 Macで行ういろいろな作業に関し、ファイルの「保存」操作を必要としないのは、いまや当たり前。「保存」操作を忘れたら作業の結果が全部消えたなんて、20世紀にはよく聞きましたが今は昔の話。UlyssesもMac/iPadのアプリですから、当然、「保存」操作不要。すべて自動で記録されます。 文書はグループ化したり、フィルタをかけて自動抽出できるのもMacの普通のアプリと同じ。
全体の構成
MacのMailアプリやEvernoteと基本的に同じ3ペイン構成です。Command+1、2、3を押すことで、1ペイン、2ペインに変更できます。全画面表示で1ペイン(エディタのみ)にすると完全に本文だけが表示される状態。作文に集中できる環境です。 「暗いモード」にすると、背景が黒に近いグレイ、文字が白くなって目に優しい。眩しくないので見続けていても目が楽。夜中にベッドで書くときにも重宝です。shio.iconは常時、この「暗いモード」にしています。
文字数カウント
1行の文字数を指定できます。また文字数カウントも常時表示、非表示を選べます。
拡張された標準テキスト(Markdown)とプレビュ
本文だけでなく、文字列の意味もすべて標準テキストで記述します。つまり強調、引用、見出し、リスト、脚注、リンクなど、一切アプリに依存しない単純な文字列、すなわち標準テキストで指定(マークアップ)するのです。その指定のルールが「Markdown」。 すべてをMarkdownで行うのがUlyssesの重要な特徴です。Markdownで指定しておけば、Markdownを扱える環境なら全て同様に解釈される。だから、アプリがクラッシュして文書ファイルが壊れるとか、将来アプリの開発が終了して文書が読めなくなるといった心配から解放されるのです。 Ulyssesで書いた文章は、さまざまな形式で書き出せます。単なる標準テキストはもちろん、Markdown、HTML、ePub(電子書籍)、PDF、RTF(リッチテキスト・そのままMicrosoft Wordで開ける形式)など。それらをいつもプレビュできますから、たとえばblogの原稿を書きながら、それが実際にどのように表示されるか、常時、横に表示しておくこともできます。 脚注のMarkdownが楽
論文を書くときに必須なのが脚注。Markdownで脚注を付ける場合、番号や任意の文字列など脚注ごとにユニークな(個別の)文字列を使う必要があります。
Ulysses」でOK。これだけでもUlyssesを使うメリットがあります。もちろん、書き出すと自動的に脚注番号として連番を振ってくれます。 リンクも簡単
MarkdownではWebサイトへのリンクも簡単に記述できます。従来もEvernoteなどでタグを書いてきましたが、Ulyssesでは操作がもっと簡単。リンクを貼りたい文字列を指定してcommand+Kを押し、URLを入力(ペイスト)するだけ。 そして見た目がきれい。Markdownのタグやリンク先のURLは普段は隠れていますから、文章を文章として見ながら書き進められます。
タイプライタースクロール
スクロールの仕方を選べます。このうち便利なのは「タイプライタースクロール」。文字を書くカーソルは常時画面中央の列にあり、前後の文字列が上下にスクロールする、というタイプライターのようなスクロール表示です。特に画面の下の端で文章を書くのは見にくいですが、このタイプライタースクロールを有効にすると、いつも文章の前後を見渡しながら書き進めることができます。
HTMLのタグもそのまま使える
shioは、flickrに置いた写真をblogに貼るとき、flickrが自動的に生成するHTMLタグをコピペします。Ulyssesでは、そのタグをペイストするとき、前後を「~」で囲うことで「ソース」に指定すれば、そのままHTMLのタグとして書き出されます。プレビュでもflickrの写真が表示されるので、写真の順序を確認したり、本文と平仄を合わせたりするのが楽。 Mac版もいいしiPad版もいい
どちらもすごく洗練されていて、使いやすい、見やすい、かっこいい。動作も軽快で、安定していて、文章を書くのが楽しくなります。
どちらで書いてもiCloud経由ですぐさま内容が同期されますから安心。あとは(現在製作中とアナウンスされている)iPhone版のリリースを心待ちにしています。
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使い始めるにあたって、まず2015年1月1日からのblogの原稿をすべて読み込んでみました。すべてうまく機能しています。
次にblog以外の原稿を書き始めました。書きやすい。そして完璧に安定した動作。素晴らしい。
すべてをUlyssesで書けます。というか、なぜかもっと文章を書きたくなります。面白い。 https://flic.kr/p/rrj2hj https://live.staticflickr.com/8602/16695347926_be34c5a438_3k.jpg
Ulyssesは前述の通り、リンクを貼るのが簡単。そこで、ここ数年はblog上でリンクを貼る際、アフィリエイトしていないことを明示するためにURLを直接記述していましたが、Ulysses導入を機に普通の埋め込み型のリンクに戻すことにしました。 リンク先は今まで同様、できる限りオリジナルのペイジ(例えばメイカーの製品ページ)に直接張り、アフィリエイトは一切致しません。shio.iconにとってblogは書きたいことを書く場であって、お金儲けの手段ではありませんから。
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UlyssesのWebサイトから無料お試しアプリをダウンロードできます。 https://flic.kr/p/rtunFP https://live.staticflickr.com/8682/16720000681_8c604a3f90_3k.jpg